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カリフォルニアのリンゴの木は、世界の水で実を赤くする [ウォッチング]

ケータイキャリアのビジネスは「鉄道会社型」なのだ。
鉄道ビジネスは、線路を敷設し、駅を作り、電車を走らせ、駅ビル隣接デパートや駅ナカを準備し、利用を喚起する。
ケータイビジネスは、ケーブルを敷設し、基地局を作り、情報を走らせ、コンテンツを準備し、利用を喚起する。

並べて書くとかなり似ている。とはいえ、ケータイの方が後発だから進んでいるようにも感じるが、実は歴史ある日本の鉄道会社の方に軍配が上がる。なぜなら、私鉄とJR等の異なる路線の相互乗り入れは当たり前だし、SuicaとPASMOも相互利用可能。駅や列車の中だけに人がいる訳ではないことを知っているから、周辺の土地開発やレジャー施設の準備にも余念がないのは、大昔から戦略的に行ってきたことだ。それに比べると"ケータイ列車"は閉じた路線の中を進んでいる。

「水は高い所から低い所に流れる」…情報もしかりだろう。本当に「雨降って地固まる」…という土地も世界にはあるのかもしれないが、通常は大地に染み入るか、それを超えると溜まり、オーバーフローすれば低きを目指して流れていくのだ。流れは小川、支流、大河へと続き、海へと続く。その後は蒸発して雲を呼び、恵の雨となってリンゴの木を潤し、赤く熟した美味しい実をつける。

iPod、iPhoneに続き、iPadは、線路でも道路でもないネットワークが運んで来たサイズ違いの器だ。このサイズ違いは、食卓で使われる食器同様に、盛れる料理の種類に関係してきてしまうのだが、何よりも重要なのは、器の材料や製法でなく、ユーザーにとって「恵の雨」を受け止められる器だったということ。今の時代、「プラットフォーム」はその名の通り、線路に沿って作っているだけでは満足されないどころか利用されなくなる。全ての雨が流れ込むように低い位置に、使っている気がせずに使えるものでなくては「プラットフォーム」にならないだろう。リンゴ屋さんが、流れる水の質感を表現し「Aqua interface」と称したGUIが、急に別の意味で戦略的に思えてきた。おまけに、世界から集まって来た雨が蒸発した水蒸気は「雲(クラウド)」になり、さらなる情報の雨を器に注いでくれる。カリフォルニアのリンゴの木からは、当分の間、熟した実が収穫できるだろう。

iPad…お盆のようだが、とんでもない器である。

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